私、旅に出ると、宿泊する宿はほとんどが「健康ランド」または「カプセルホテル」です。まずこの2つを考えて、それらがなければ「ビジネスホテル」、時間の関係で「夜行列車」となることがあります。つまり、優先順位ではこの「健康ランド」と「カプセルホテル」が先になってしまいます。
ということなのですが、カプセルホテルはともかく、「健康ランド」は使ったことがない、という方、結構いらっしゃるようです。ということで、このサイトとしては珍しい、「旅の技術ネタ」として、この話題を扱ってみたいと思います。
ちなみに、本稿作成にあたり、1990年8月から、今まで、「旅」としてこれらの宿(?)にどれだけ泊まっているか、数えてみたんですが、健康ランドが28泊。カプセルホテルが22泊。夜行列車としては、座席夜行列車が15泊、寝台夜行列車が5泊。ただし、座席夜行列車は最近、ほとんど乗っていませんから、本当に最近は専ら、「健康ランド」「カプセルホテル」のお世話になってます。
ここでは、長くなりそうなので一旦「健康ランド」について絞って書きます。カプセルホテルについてはまた日を改めて、書くことにします。
ちょっと書いていると、「健康ランドはこんな素晴らしいところ」というよりも「健康ランドに泊まるなら、こういうことに気を付けた方がよい」という文章になってしまいました。まあ、悪く取らないでください。基本的には快適な施設だと思います。
腰越さんの健康ランド・サウナ・カプセルホテル 安宿のススメというサイトなしでは成立しない部分もあります。こちらを随時ご参照くださいますよう、お願いします。なお、その腰越さんのサイトは「個人のデーターベース」という考えでの運営だそうです。メール・掲示板等での、「おすすめの宿」とか「○○には健康ランドがありますか?」のようなご質問はなさらないようにご注意ください。(といって、うちのサイトで質問されても困りますが…)
簡単なご案内は、腰越氏のサイトの、全国健康ランド案内に、写真入りで載っていますので、ご参照いただければと思います。
つまり、「広い風呂」のある娯楽施設です。最近は「スーパー銭湯」というものが出てきましたが、風呂以外の設備は、スーパー銭湯より充実しています。そして、利用料金はスーパー銭湯より若干高くなります。
そして、その中に「仮眠室」があり、24時間営業ないし、夜通し営業しているところが、ここでいう宿泊の対象となる施設です。そのため、健康ランドらしき施設があっても、宿泊施設としては使えないところがありますので、ご注意ください。
なお、普通に「健康ランド」と呼ばれるところは、通常、男女両方宿泊できるところがほとんどだと思いますが、一応、確認しておいてください。「カプセルホテル」「サウナ」になると、男性専用というところが圧倒的に多いので(「女性専用」もあるのでご注意)、ご注意ください。
なお、ここでは駅の近くにある「サウナ」については、対比として書いていますが、話の中心としていません。
1.安い
といっても、座席夜行列車には敵いませんが、安いです。入場料金+深夜割増、という料金で宿泊ができます。安いところで2,000円弱。だいたい2,000円台で泊まることができます。例外的に、3,000円台になってしまうところもあったような気もしますが、例外です。なお、深夜割増の開始時刻は、施設によって24時〜4時とばらつきがあります。また、その時刻をまたいで在館したら、深夜料金がかかるというところと、その時刻〜5時頃までいたらかかる、というところと。そういうこともあり、特に深夜料金をかからないように、漫画喫茶・夜行列車などと併用したい方は注意してください。
2.広い風呂に入れる
これ、私の中で、最大のメリットです。何種類もある風呂と、サウナ。そうして、プールサイドにあるみたいな椅子に座って、ぼーっとしていれば、旅の疲れは飛んでいってしまうでしょう。風呂に入って、飽きたら仮眠室へ。翌朝、また風呂に入って出発。なんか、風呂に入るために旅に出ているような気もしないでもありませんが…。
3.食事もできる
夕食も適当なところがなく、健康ランドに入ってしまっても、施設によってばらつきはありますが、21時ぐらいまでならだいたい、夕食にありつけます。軽い麺類だけでもよし、野菜が不足しているなら、本格的に定食でもよし。ビールも飲めますし。到着して、風呂→食事→また風呂、ということもできます。
4.自分の服から離れることができる
人によって感じ方は違うと思いますが、私は大きなメリットだと思っています。自分の服を着なくてもよい、というのはほんと、気分的に日常から離れることができます。ただし、この「館内着」の在り方、施設によってバラバラですので、後で述べてみます。
1.隣に人が寝ているんですけど…
安い代わりに、ごく一部、カプセルホテル併設の健康ランドを除いて、仮眠室での雑魚寝です。空いていれば別ですが、当然、隣にも前にも、知らない人が寝ています。まあ、無音で寝る方ばかりだけではないんで、場合によってはうるさくて眠れない、ということもあり得ます。どうしても気になる方は、ビジネスホテルなどへ行ってください。
2.予約ができない
裏を返すと「予約なしでも泊まれる」なんですが、予約できない、ということは、ちゃんと仮眠室で眠ることができる保証がないということです。時期・施設の人気具合・たまたまいた団体・キャパシティー。それらの状況によっては、床とか最悪、廊下で寝るということもあり得ます。ただし、どれだけ満員でも、とりあえずは入れてもらえるようなんで、まあ、星を見ながら夜露に当たって寝ることを考えると、マシかもしれません。
3.比較的駅から遠い
これは後で述べます。
4.荷物を広げることができない
とりあえず、占有できるのは狭いロッカーのみです。あとは寝ているときの自分のスペースぐらい。ということで、旅の間集めた資料を広げたり、パソコンにデジカメの画像を取り込んだりとか、できないと思っていてください。携帯電話でメール・Webサイト掲示板に書き込みをするぐらいなら、ロビーで十分できます。あと、そのあたりにあるコンセントで携帯電話に充電ができないわけでもないんですが、怒られないとも限りません。携帯電話の充電は、期待しないでください。別の手段を考えましょう。
以前はそれこそ、その町に着いて、あるいは事前に図書館などで、タウンページの「サウナぶろ」とか、そのような項目から探すしか方法がなかったように思います。今は、インターネットという便利なものがあり、前出のサイト等からすぐに探し出すことができます。それらのサイトに載っているもの以外にもあるかも知れませんが、それをどうやって探し出すかは、ちょっと分かりません。タウンページなどから探すことになるでしょう。ただし、駅前等にある「サウナ」については、完全に載っているわけではないようですので、まだあるものと思われます。
宿泊できる健康ランドに限って言いますと、どうやら鳥取県・島根県にはないらしいです。ということで、山陰地方へお出かけの方、ご注意ください。それと、他の都道府県でも、どの都市にもあるわけではないので、ご注意ください。
宿泊したい土地があり、そこにはめでたく、健康ランドがあったとしましょう。そして、前出のサイトでそこそこ評判がよい。泊まってみよう、と思ったんですが、どうやっていこうかなと。
健康ランドというのは、ビジネスホテルと違って、ほとんどの場合、鉄道利用者のことを考えての立地ではない、ということを頭に入れておいていただきたいと思います。広い駐車場。こちらの方が当然優先されます。ということは、そういうものが確保できる土地、となると当然、駅から遠くなるということです。ただし、駅に近いものもありますので、一概に遠いとはいえませんが…。つまり
1.主要駅から近いもの…私が泊まった中では、小田原・平塚駅の近くにありました。
2.小さな駅から近いもの…豊肥本線平成駅の近く、富山港線城川原駅の近く、伊予鉄道高浜線梅津寺駅の近く、篠ノ井線村井駅の近くなど、歩いて10分以内にある施設もあります。
3.駅から歩いて、そこそこのところにあるもの…奥羽本線新青森駅、予讃線宇多津駅など、列車を降りてから、20分後には風呂に入っている、というところもあります。
だいたい、このあたりまでは、楽なんですが
4.駅から歩いて30〜50分クラス
というところがざらにというか、ほとんどです。しかも、知らない町を、それくらいの距離歩くとなると、地図が不可欠です。これはこれで面白いものなんですが、雨・雪の場合は大変なので、覚悟が必要です。
5.駅から徒歩不可能クラス
当然これもありますが、路線バスも含めてよく分からないことがあります。こうなると、鉄道の旅としては対象外になります。
なお、路線バスを使うという手もありますが、運転本数・始発時刻・最終時刻に注意が必要です。また、タクシーを使うとなると、ビジネスホテルの方が安上がりなこともあります。それと、私は一度も利用したことがないんですが、健康ランドというものは主要駅からの無料送迎バスを運行しているところが多くあります。健康ランド自体、Webサイトを持っているところも増えてきましたので、チェックしてみてください。(なお、私が利用したことがないというのは、時間が合わないからなんですけど…)
これ、事前の調査は必要です。行き当たりばったり、といっても、事前に地図を見ておかないと、ほんと、大変なことになります。
前出のサイトや、健康ランドのサイト、駅から歩いていくということを前提に作っていませんので、これだけ見てもダメです。
ということで、
1.市販の道路地図
を見ることもありますが、全国そこそこ詳しいものを取りそろえているお家も少ないでしょう。
2.電子地図
パソコンを買ったときインストールされていた、あるいはわざわざ購入した、という人もいらっしゃると思います。結構、全国、詳しく載っているんで便利です。とりあえず、これをプリントアウトしてもっていきます。
3.Webサイトの地図
例えば、Yahoo 地図など。意外と役に立つんですね。そして、健康ランド自体、目立つ施設なんで、ちゃんと載っていることが多いんです。
体験談:
1.事前に調べるということを知らなかった時代。和歌山市に行けば、なんかあるやろ、と思って、とりあえず、和歌山駅へ。そして、タウンページで「サウナぶろ」を探して、その該当する町へ歩いていきました。それらしき施設はあったんですが、お休み。仕方なく、もう一つあった施設を探して歩いていると、いつの間にか和歌山市駅に到着。見つからないので電話すると「うち、24時間営業でないよ」とのこと。「24時間営業のところは○○と××さんだけ」と。でその一つに電話してみると、「和歌山駅から国体道路を歩いて5キロ(だったと思う)」と。で、国体道路って?とコンビニで調べ、紀勢本線で和歌山駅へ。そこから、延々と歩き、途中、新宮行きの夜行列車に追い越されつつも、ようやく到着。これが健康ランド宿泊史上、最悪のアクセスでした。当然、到着時には日付が変わっていました。
2.関西本線柘植駅。この近くにあるらしいと。そして事前に見た簡単な地図では、ここから名阪国道のインターに向かっていけばあるらしい。これだけの情報でいってみたんですが、名阪国道のインターに近づけども、それらしき施設は見あたらず。実は、このインターではなく、隣のインターだったんですね。冬の、寒風吹きすさぶ中、田んぼとも山ともつかない、真っ暗なところを歩き、ようやく到着。帰り、道が分かっていたんですが、それでも歩いて50分。こういう思いをするなら、ビジネスホテルの方がいいかも知れません。これが健康ランド宿泊史上、第2位。
3.奥羽本線森岳駅。翌日、五能線に乗る予定なんで、秋田よりも少しでも東能代に近づいておこうということで、ここの近くの健康ランド。と思ったんですが、この駅から森岳温泉って、意外と離れているんですね。まあ、森岳温泉に行けばどうにかなるかなと思い、山とも田んぼとも付かぬところを歩きまして。共同浴場のようなものがあり、その近くかなと山を登ったんですが、山だけ。一旦降りて、温泉郷を抜け、見あたらず。で、その先にその施設の名前が書いてあったんで、そちらの方へ。また山を登って、その頂上にありました。夏だったんで、寒い思いはしませんでしたが…。やっぱりこれも、駅からまっすぐ歩いたとして45分。これが第3位。
…以上、3つから言えることは、駅のすぐ近くでない限り、できるだけ詳しく調べなさいということです。
体験談4
奥羽本線北山形駅。どうもどこにあるか不安だったんで、電子地図を見まして。これでも不安だったんで、Yahoo地図を見まして。すると、その健康ランドが載っているんです。ということでその地図をプリントアウトしまして、持っていきました。歩いてみると、途中まで主要道だったんですが、そのうち、車がようやくすれ違えるような「生活道路」を通ったりしているうちに、ちゃんと着きました。国道沿いなんですが、駅からのアクセスを考えると、意外と分かりにくいものです。事前の調査は大事です。これ、徒歩40分だったんですが、苦痛にはなりませんでした。ゴールが分かっているというのは心強いものです。
割引券、あると結構お得です。翌日の駅そば1食分ぐらい、お得です。まずは、前回行ったときにもらった割引券がないか?まあ、初めての場合はないと思いますが…
次に、Webサイトに割引券がないか。プリントして持っていくと、割引になるというところ、ありますのでチェックしましょう。
それと、近くの喫茶店などに、割引券を配布していることがあるらしいですが、まあ、これは情報があったら寄ってみる、ぐらいで。あと、小田原の健康ランドの場合、駅のみどりの窓口で、割引の入浴券を売っていました。そういうこともあります。
また、JAF会員の人は割引、というところもあるみたいなんで、JAF会員の方は、会員証などを持って行ってみてください。
結論からいうと、お金だけ持っていってください。それだけで結構です。このへんがスーパー銭湯との違いでもありますね。それと、あれば前述の割引券。場合によってはタダ券があれば、なおよし…。
入浴に必要な備品、その他歯ブラシ、かみそり等はすべて揃っています。逆に、入浴セットを持っていくとじゃまになります。かみそりなどがおかわり自由かどうかは、その施設にもよるんですが、ほとんど使い放題だと思います。(って、せいぜい夜と朝1本ずつあれば十分でしょうけどね。)歯ブラシも、ありますが、歯磨き粉が付いていて、毛が極端に少ないやつ、ありますね。使い捨ての。あれです。ですから、そういうのが何日も続くと、イヤになると思いますので、健康ランド連泊の場合は必要に応じて、歯磨きトラベルセットを持っていきましょう。
あとは、ドライヤーもありますし。それ以外、化粧品類など(よーわからんが…)、必要な方は持っていってください。
まあ、ご自由に…、なんですが、一応参考として…
1.夕食を期待している方はお早めに
経験上、21時ぐらいまでにはいると、どの施設も夕食にはありつけると思いますが、これより早くオーダーストップになるところもありますので、ご注意ください。なお、23時ぐらいでも大丈夫なところ、数は少ないですが、食堂も24時間営業というところもあります。
2.送迎バスをご利用される方はお早めに
無料送迎バスは、20時ぐらいまで走っているところもあるみたいですが、17時台で終わり、というところもあるみたいです。中には午前中のみというところもあるんで、そうなると利用する対象外ですが…。
3.当日中に帰る方々で混んでいるときもあります
あまり早く行き過ぎると、今度は、その日じゅうに帰ろうとする人で混んでいることがあります。食堂も混んでいます。まあ、混んでいるといっても、風呂だけですんで、とりあえず行ってしまってもよいと思います。
4.あまり遅いと仮眠室が埋まっています
日付が変わると、仮眠室、結構埋まってしまいます。あまり遅く行くと、寝る場所がないかも知れません。まあ、場所を選ばなければどこかに寝ることはできるでしょうけど…。
長い距離になるか、駅からすぐになるか、その時次第ですが、健康ランド独特のネオンが見えてきました。うれしいですね…。ということで、まずは入り口へ。車で来ることが前提になっているこういった施設では、広い駐車場があります。車と車の間を、恨めしく歩いていくか、あるいは車が多くて駐車スペースを探している車を見て、優越感に浸るか…。
中に入ると、専用の下駄箱に靴を入れ、キーを抜きます。このキーをフロントに預ける、というのがほとんどのパターンです。ただし、中にはキーは自分で持っている(旭川でそういう例がありました)、靴自体を袋に入れ、自分で持っている(浜松にそういう例がありました)というところもあります。
そして、カウンターで受付を済ませますが(先に入浴券を買うところもある)、その時の支払料金は
1.入浴料金のみ(深夜料金は翌朝支払う)
2.税抜きの入浴料金のみ(深夜料金・消費税は翌朝支払う)
3.泊まるならすでに深夜料金込みで払ってしまう
など、その施設によってまちまちですので、とまどわないようにしましょう。
また、施設によっては、仮眠室とは別に、有料でカプセルルームが用意されていたり、特別仮眠室があるところもありますので、それを利用したい場合は、ここで申し込みをしておいた方がよいと思います。(後からだと埋まってしまうこともあるので)
そうして、ロッカーキーをもらいます。館内着については、
1.受付でもらう
2.引換券だけもらって、中にある館内着引換所で館内着をもらう
3.中に入ると、館内着が自由に使える
4.そもそも、館内着というものがない
というパターンがあります。それと、館内着のサイズについては、受付の人が、適当に選んでくれます。また、館内着が選択制になっていて、写真を見せられて「どれがいいですか」といわれることもありますので、その時は好きなものを選んでください。
それと、この館内着、健康ランドに関しては、最初にもらったもの1着限り、ということが多いようです。中には、「おかわり自由」というところもあります。このへんも、施設によってまちまちなところです。
先程も述べましたとおり、館内着のもらい方もまちまちなんですが、館内着の種類もまちまちです。健康ランドとして多いのは、いわゆる「アロハ」。これを着て町を歩く気にはなれないものです。(まあ、盗難防止、という意味合いもあるんでしょうけどね)ズボンの長さも、まちまち。
浴衣派の方は申し訳ないですけど、浴衣の施設の数は少ないです。私としては、なるべく薄くて短い、アロハみたいなものがいいんで、逆に浴衣だとイヤなんですけどね…。
施設によってロッカールームになるところと、脱衣場兼ロッカールームになるところ(健康ランドの場合はそちらがほとんど)があります。ただ、ロッカーは一般的に小さいです。3泊ぐらいの着替えと、おみやげ少々、ぐらいなら入るんですが、場合によってはカバンの中身を出さないと入らないこともあります。荷物が多い場合は、フロントで預かってもらうことになりますので、申し出てみましょう。(逆に、「預かりましょうか」といわれることが多いですが…)
ロッカーキー、番号が書いてありますね。この番号、大事です。このロッカーキーを見せるだけで、食事ができるんです。(一部、そうでないところもあります)また、マッサージ、垢擦りもできます。ということで、ロッカーキー、絶対になくさないでください。
健康ランド、安く泊まれるので、場合によっては「訳ありの人」がいることもあります。つまり、貴重品は狙われやすい、と思ってください。
そのため、ロッカーキーは常に肌身離さず、というのは確かなんですが、例えばちょっとトイレへ、または髪の手入れのため、ちょっとロッカーを離れる、なんて時も必ず鍵をかけてください。というか、貴重品はできるだけフロントか、貴重品ロッカーへ。なお、私の場合、フロント・貴重品ロッカーへ預けない場合も、「この場所から家まで帰るために最低限必要なお金」は、財布とは別に入れてあります。大金を持ち歩かないことも大事ですし、最悪の場合、家まで帰ることができなくなる、ということは避けましょう。(まあ、そうなって一文無しになった場合は、フロント・警察に連絡することは当たり前ですが…)
で、意外な盲点が「ロッカーの外に干したタオル」。これ、個人的に絶対にやめた方がよいと思いますし、これをやめましょう、といっている施設もあります。こうしていると、「このロッカーの中には何かあります」と、窃盗をしようとしている人に教えているようなものなんですね。ロッカーが使われているかどうか、外から見たら分からない状態。犯人も、無理して鍵をこじ空けたはよいが、空けてみるとカラ、ということもあるんです。その時の目印が、タオル、となるんでしょうか。ということで、ちょっとロッカーがジメジメするんですが、タオルを外に干すのはやめましょう。
なお、貴重品、全財産を預けるのはよいんですが、小銭だけは持っていてください。ロッカーキーを見せると小銭を貸してくれる施設もあるんですが、普通、小銭がないと、風呂上がりにジュースが飲めません。あと、ごく少数ながら、食事が現金精算というところもあります。
先ほども書きましたが、食事の時間が決まっている施設があります。とりあえず風呂に入ってから食事、と思っている方は、風呂に入る前に一応、食事の時間だけはチェックしておきましょう。
あと、私は少し風呂に入ってから、一旦上がって、仮眠室などを一通りチェックします。混んでいるようなら、なるべく早く上がって。まだ大丈夫だと思ったら、ちょっと長めに入ったり。
原則、健康ランドに関しては入浴時間に制限がないんで、好きなだけ入ってください。なんなら、一晩中でも…。(カプセルホテルに関して、時間制限があるところがあるんですが、これはカプセルホテルのところで述べます。)回数も制限がないところがほとんどなんで、好きなだけどうぞ。ただし、「清掃のため入れない」「風呂の営業時間はいつまで」という制限があるところがありますので、注意してください。特に、翌朝入ろうと思っている方、朝はいつからいつまで入れるか、必ずチェックしておいてください。(普通、風呂の前に書いてあることがほとんどです。)
垢擦り・マッサージなど。私、利用したことがないんですけど、必要に応じてどうぞ。床屋さんとかがあるところがあるんですけど、どうなんでしょうね…。
風呂に入って、仮眠室へ。いいですね〜。これが楽しみで健康ランドへ来ているようなもんです。
で、仮眠室なんですが、いろいろありまして
まず、寝具に関しては、
1.リクライニングチェアー(グリーン車よりはいいと思うんですが、180度までにはなりません。ちょっと寝返りを打つのも厳しいかも。)
2.ちょっと角度のあるマットレス(案外、この角度が気になる人もいる)
3.枕部分のみ高さのあるマットレス
4.畳
5.じゅうたんの床
6.布団(二段ベットとか、カプセルルームだった場合の話)
などなど、あります。また、寝る場所は
1.テレビが沢山あるところ(音声は手元のチャンネルで切り替えることができるところと、大音声のところと)
2.個別にテレビがある
3.いわゆる仮眠室。比較的暗い。
4.映画室
5.その他
と、これも様々です。施設によって、いくつかの種類があったり、一つだけだったりとありますので、ちょっとウロウロしてみてください。
そして、基本的には「テレビのあるところ」と「仮眠室」ということが多いかと思います。テレビも、手元でチャンネルを切り替え、耳元で聞こえる、というところはいいんですが、普通のテレビから大きな音が聞こえているところもあります。まあ、ある程度の時間になると、静かになるんですが…。早く寝たい方は、静かな仮眠室をおすすめします。また、まだ早いし、テレビでも見たい、という方はそういうところをおすすめします。
個別にテレビがある、というところ、結構いい施設になります。好きなチャンネルをご覧ください。
映画室、ですが、だいたい23時か24時ぐらいになると、上映が終わるところがほとんどです。それ以降は通常の仮眠室になります。ただ、そういう部屋の寝具は、若干の角度が付いています。(そうしないと映画、見れませんものね)
それと、仮眠室が満員の場合、措置として増結、と同じ感覚なんでしょうけど、畳の宴会室や、食堂として使われている大広間などが仮眠室として開放されることがよくあります。案外、そういうところの方が寝られる、ということもあります。ちょっと注意してみてみてください。
これ、施設によってまちまちです。特に、アベックの方(古い表現やな〜)や、家族連れの方、女性のみのグループ・単独の方、ご注意ください。
1.完全男女別
2.男性のみ・女性のみのところを作りつつ、男女両方可というところを作る
3.女性のみのところと、男女両方というところを作る
4.そもそも、男女の寝場所、区別しない。
5.原則は分けているのだが、臨時仮眠所になると分けていない。
まあ、特に3の場合。私の経験上、隣にアベック、反対側にはオバチャン、ということがありまして…。そういうもんです。
えっと、これ、気にしなければそれまでなんですが、そうとも言えない部分がありまして…。まあ、同性愛者の存在ですね。これに関しては、各個人の嗜好なんで、迷惑さえ及ばなければ「理解できない」とは申しません。まあ、情報によると、その中でも、触ってくるとか、いたずらをしてくる、という方、ごく少数らしいのですが、時々、隣で寝ている人が被害を受けることもあるらしいのです。(時々、新聞沙汰になります。)
ということで、ちょっと気になって、身を守るために、そういうことが書かれている掲示板などを見ていたんですが、
1.都市部においては、ある程度そういうことが行われる施設は決まっているらしい
2.「サウナ」では、そういうこと専用の施設があるらしい
→ということで、一応、サウナが多い都市部へ行く場合でも、ある程度の下調べは必要かと思います。ちょっと偶然見つけたサウナに飛び込むのは危険かと。
3.地方でも、仮眠室で、奥の方とか、危ないらしい。
ということらしいです。よーわかりませんが。
まあ、電車の中で痴漢行為をされる女性、という立場ではないんで、被害にあったら、とりあえず何らかの行動をすればよいと思いますが、一応、身を守る手段として、寝やすいからといって仮眠室の奥の方へは行かない方がいいかも知れない、ということです。
体験談:
直接被害にあったわけでないんですが、某健康ランド(結構いいところ)で、風呂に入っていまして、いろいろな風呂に入っていると、なんか同じ人がついて来るんですね。なぜか、プール風呂だけは付いてこないんですが。で、無視していて、その人を気にせず上がったんです。そのあと、付いてくるような雰囲気でもなかったんで、そのまま仮眠室へ。結構空いていたんですが、朝起きてみると、混んでいました。それはいいんですが、よく見ると、隣にその付いてきた人、寝ているんですね。その施設、仮眠室がいくつもあり、探すこと自体難しいはずなのに…。どうして見つけたんでしょう。(偶然かも知れませんが…)まあ、奥の方でもなかったんで、被害はありませんでしたが…。(寝ている間に被害に遭っているかも知れませんが、私は結構、何があるとすぐ起きる方なんで、大丈夫だと思います。)
朝は、掃除中と風呂の営業が終わっていなければ、風呂に入れます。一部設備が停止していることもあります。(一部サウナなど)
朝食は、私はお世話になったことがないんですが、用意してあるところもあるみたいです。前日に予約が必要なところもあるみたいなんで、必要な方はチェックしておいてください。
帰り支度をして、フロントへ。その際、鍵は返しますが、館内着もフロントへ返さなければならないところと、専用の箱に入れればそれでよいところがあります。また、事前に精算機を使って、精算するところもあります。
そして、精算。深夜料金を払っていなければ、そこで払います。また、食事をしたり、マッサージなどを受けていれば、そこで支払います。
一応、食事をするとき、サービスを受けるとき、いくらぐらいになるか、1,000円単位でいいんで、概算しておきましょう。それとあまりにもかけ離れた数字になるときは、明細を聞いてみてください。精算の時に、内訳を教えてくれて、○○円です、といわれるところと、いきなり○○円です、と言われるところがあります。特に後者の場合、疑問を持ったら、尋ねることです。
体験談:
私ともう一人の人で、健康ランドへいったときのこと。私は、特に問題がなかったんですが、もう一人の人。なぜか、7,000円ぐらい請求されてしまったんです。食事をしたり、カプセルルームに入ったとしても、それは高すぎ。で、その人、払おうとしているので、「えっ」とわたしが言い、その人もやっぱりおかしいと思って、その旨を言うと、係の人が「じゃー明細を見てみましょうか。」と。明細を見てみると、食べた覚えのない食事、飲んだ覚えのないビール、受けた覚えのないマッサージなど。その場では、その分は払わずに済みましたが…。実は、その前の夜、停電があり、また、食堂の人もちょっといい加減だったんで、何かトラブルがなければいいけど…と思っていたんですが、やっぱり起こっていました。精算の時はちょっと気を付けてみましょう。
長々と、どうでもいいことを書いてみました。まあ、安い施設で、風呂もいいんで、宿泊の一つとして、とても良いところだと思います。ただ、二三、頭に入れておいた方が損をしない情報、ということで書いてみました。こういうこともある、ということだけで、普通は割と快適に泊まることができます。いかがですか?。