JR各線を巡る旅の記録

23広島・山口3日目


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1999年8月15日(特記なき限り普通列車)
【下関】発8:22→【小郡】着9:29、発9:33→【広島】着12:12、発12:23→【三次】着14:02、発14:19→【備後落合】着15:21、発15:22→【新見】着16:32、発16:34→【岡山】着18:12、発19:03→【姫路】着20:28、発20:38−(新快速)→【大阪】着21:39
※山陽本線で乗っていなかったところの補充と広島から芸備線経由。

1999年8月16日(特記なき限り普通列車)
【大阪】発8:30頃→【尼崎】発8:52→【長浜】着10:34,発11:05→【福井】着12:56,発13:20−(普通・小松から快速)→【金沢】着14:37
※昨日、急行きたぐにで帰ることができたが、生活のリズムを崩さないため大阪で1泊する。その後の単なる帰宅であり、よく乗る区間。

●本日の予定

 前日は大きく予定を変更してしまったが、ゴールのみ予定通りであった。そのため、本日3日目は当初の予定通り進むことができる。下関から広島は山陽本線に乗る。この区間にはすでに乗ったところと昨日乗ったところ、また、支線(岩徳線等)を経由したため乗っていなかったところがある。岩国で山陽本線は完乗となる。広島からは基本的に金沢へ向かって進むのだが、そのまま帰ると面白くないので、広島から一度内陸部、つまり芸備線経由で帰ろうと思う。広島から三次・備後落合で乗換え、備中神代から伯備線に入り新見へ行く。本当ならばそのまま津山まで姫新線で行き、因美線で鳥取へ行くというのが理想的である。本来芸備線はこのコースで乗ろうと思っており、事実、何度か計画に上がっていた。しかし、これだと広島を6時発としないと成立しない。今日は8時になっても下関にいるため不可能である。そこで姫新線の新見−津山間と因美線はそのうちということにして、まずは芸備線だけ先行して乗ってしまうことにする。なお、伯備線については記憶が薄いものの一度乗っているため、本日は備中神代までが新規乗車となる。

 また、岡山以降であるが、日没後、そのまま大阪方面へ向かう。ただし、普通列車で今日中に金沢に着くことは無理である。乗車券を購入して、急行「きたぐに」で米原から急行という手もあるし、大阪あたりで1泊するという手もある。下手にきっぷを2枚残してあとで使い道に苦労したり、あるいは深夜移動して、朝の4時に金沢に着き、生活のリズムが狂ってしまうより、大阪で1泊する方がよいと思われるので結局大阪で1泊することになった。

●下関−広島(山陽本線)

 下関から厚狭までは一度乗っている。といっても、山陽本線そのものは夜行列車で何度も通っている。昼行列車としてはあまり乗っていなかったため、今回新規乗車となっているところが多いのだが、夜行列車も乗りつぶし上「乗車」ということにしているのなら、すでに乗っているのである。厚狭−下関−(門司)は、九州へ行くとき、夜行列車が満員で、京都からずっと立ったまま一夜を過ごし、朝になってからの最初の停車駅である厚狭で普通列車に乗り換えたため「乗車」となっていたのである。

 下関へは九州から8両で列車が入ってきた。この線で8両ならずいぶんゆっくり座ることができると期待したのだが、4両が切り離され、4両で小郡まで行くことになる。しかしJR九州の車両に乗ることができるので、気分的には九州まで来た感じである。4両でもゆっくり座ることができた。隣のボックスには小学生か保育園児らしい子2人を含む3人の親子連れがいた。その子のうちの1人は隣に入ってきた湘南色(オレンジと緑色)の普通列車を見て「東海道線だ」と言う。そう思うのかなと思っていると、今度は機関車を見て「EF81だ」と宣う。ここまで来ると私は全く分からない。

幡生までは昨日乗っているので省略する。昨日乗ってきた山陰本線が別れていく。雨が降っている。住宅地を抜け、少し水田の中を走る。そして団地などが見えてきて新下関。新幹線が垂直に近い斜めで交差している。新下関を出ると左側の窓から水田、右側の窓から住宅が見えているが、そのうち両方が水田になる。時々住宅も混じる。トンネルを抜け、住宅地や工業地を通り、マンションもありながら長府。そのあとは田が増えるが、基本的には住宅地で小月。この駅までが下関市内である。山陰本線・山陽本線含め駅の数は多い。川を渡り、田が多くなる。山になりトンネルを抜け水田。高いところから海や集落地を望む、という景色をもう一度繰り返し、少し高い所で埴生。少しトンネルが混じりながら山を越える。新幹線がオーバークロスしていき、少しずつ町になり厚狭。ここまでは乗ったことがあった。そのときはこの駅が新幹線の駅ではなかったのだが、今は新幹線の駅になっている。

 厚狭を出て、新幹線がオーバークロスしていく。住宅地であったがすぐに水田になる。少し山を登ってため池を見る。隣には複線の廃線らしきあとがあるが、コンクリートの枕木で、レールはない。高架でオーバークロスまでしていく。廃線跡なのか新線予定なのか分からない。そうしているうちに町になり小野田。ホームが3本で広い駅である。軽く山を越えて貨物駅にさしかかるが、このまま宇部駅となる。

宇部線が別れていく。昨日乗る予定だったが、予定変更で今回は見送ることになった。山を越えて水田の中を走る。右側に水量が多いが流れがよく分からない川があり、少しだけ並行する。新幹線が山の中から出てきて、しばらく並行する。そのまま厚東。駅前に盆踊りの準備がなされている。しばらく新幹線と並行し、山の中に消えて行くが再度並行し、別れていく。6両の新幹線が走っているのが見える。景色は水田から山になりまた水田になったあと山になる。広葉樹中心で竹もある。あまり太くない道と並行するが、その中に牛が2〜3頭見える牛小屋がある。それから山と田を繰り返すが、その田の部分で少し家が多いところがありそこが本由良。その後は田と家の混じったところを走る。少し離れたところを新幹線が並行している。新しい家の多いところで嘉川。新しい家と節税用かどうか分からないがアパートが多い。新幹線の方はここから山を越えて小郡へ行くが、こちらの方はそのまま住宅地を通り小郡に到着する。

 ここで4分の連絡で広島行きの普通列車に乗り換える。4両の車両であった。

 小郡から徳山・櫛ヶ浜までは昨日乗ったので詳しくは見ない。メモもしばらくお休みする。それにしても周防駅付近の高架で、周防の町は大きく見えるものである。

 櫛ヶ浜を出ると住宅地と工業地が混じったところを走る。左側が住宅地で右側が工業地である。そのうち両方住宅地になり、そのまま下松。工場も近い。広い構内の橋上駅である。大きな工場があり、工場への引き込み線も多くある。国道188号線が4車線で並行している。その道路と工場との境に林がある。小さな川を渡り光市に入る。しばらく海沿いに走る。並行する道路でスピード違反を取り締まっている。海沿いに松が並び、その向こうには工業地帯が見える。188号線と別れ、町に入り光駅に到着する。広い駅であるが、元線路であって今は使われていない土地が広い。市街地を抜け山の中に入るが、住宅地が続き島田。山の中へ入る。短いトンネルをいくつか抜け、少し家が増えてきて岩田。すぐにトンネル。その後は下り坂で谷の中の田の中をいくつものカーブで抜けていく。谷が広くなり町になり田布施。駅前に農協がある。住宅地を抜け、水田がありだんだん町になってくる。海沿いに工場が見えてきて店が増え柳井。ホームが3本あり広い駅である。

 その後は市街地から工業地になり、海沿いの住宅の中に柳井港。海沿いに出る。すぐそこに屋代島があり、橋が架かっている。家が増えてきて大畠。屋代島への橋の下をくぐる。「つりの町」とある。島の向かいを超えると、島が見えなくなり海沿いを走る。札幌小樽間のようである。そのまま神代。そして海沿いに走り由宇。この駅は広島方面から来た普通列車が折り返しをすることがあり、他の駅と違い3本ある線路のまん中のきちんと使われているようである。その後は工場が間に入り通津。山から海、そして住宅地へと代わり藤生。沖の方へ向かって石油用の桟橋がある工場を見ながら南岩国。市街地に入り工場も増えてきて岩国に到着する。

 ここから先は、昨日詳しく見ているのでメモも中止して広島まで行く。

 広島では11分で芸備線の列車に乗り換えである。このあと三次・備後落合・新見で乗り換えがあるがいずれも短時間であり、また売店なども期待できないのでここで食料を調達しておかないと18時12分の岡山まで食料にありつけない。幸いにもホームにコンビニのような弁当売場があったのでそこで弁当と飲み物を購入して芸備線の列車に乗った。

●芸備線(広島−備中神代)及び伯備線(備中神代−新見)

 とにかくバタバタして広島をあとにする。この線はこれから13駅もの間広島市内を走る。広島市内と言っても市街地ではなく、かなり山の中へ入っていく。政令指定都市を目指してかなり無理をして市町村合併をした結果、かなり山の中まで広島市になってしまった。仙台市についても同じように、仙山線に乗っているとかなり山の中まで仙台市だったりする。

 広島を出ると、山陽本線や新幹線と別れるか別れないか、あるいは広島駅の構内ではなかろうかというところで矢賀。ワンマン列車なので前のドアから降りるということを知らずに走っている人が多い。市街地から住宅地になり山の中へ入りトンネルを抜けると雨が降っている。再び市街地になる。高いところから市街地を見下ろして戸坂。川沿いに走り住宅地を走る。少しビルがあり安芸矢口。ここではホーム側すべてのドアが開く。右側に住宅地、左側に堤防を見る。少し山を越え玖村。隣に見える川の向こう岸のすぐそばに、可部線が走っている。ここからは見えないが、地図上はそうなっている。川から別れ住宅地になり下深川。山を越えて下深川と同じようなところで中深川。住宅地は減るが、新しい家は増えている。少し山を越えて、住宅地になり上深川。川沿いに高度を上げていく。少し家が増え狩留家。さらに高くなり谷が狭くなるが、少し広がり家があり白木山。山に沿って、家や川や田がある谷より少し高いところを走る。そして谷と同じ高さになり中三田。谷と同じ高さで、さほど高くならずに上三田。駅の前は家が多い。そして少し高くなり志和口。家がまばらになる。パラグライダーが飛んでいるのが見える。そして家が多くなり井原市。かなり山の中まで来たが、ここまでが広島市である。

 谷を見下ろしながら走っていき、谷が線路と同じ高さになり家や店が増え向原。このあたりの家は屋根の縁にしゃちほこのようなものがある。屋根の縁はいくつもあるのだから、一つの家につき、しゃちほこのようなものがいくつもあることになる。気になり出すとそればかり見ているが、ほとんどの家にあるようである。向原を出て同じように谷の中を走る。周りの山も緩やかである。傾斜のあるところに田を作っているが、その田の縁で傾斜になっているところはきちんと石垣になっているところもある。家もそのようにきちんと石垣になっているところが多い。その石垣にも新しいものと古いものがある。そのような家や田を見ているうちに吉田口。同じように走り、家が多くなり甲立。その後は、家がまばらになり田の中に距離を置いて家が1軒ずつある。蔵のある家が多い。その中で上川立。軽く山を越える。そして右側の山が切れそちらにも谷が広がっている。そして、国道らしき道(実際は県道であった。)をオーバークロスする。家が多くなり志和地。その集落を見下ろしながら、高くなっていくがすぐに谷になる。その谷がだんだん狭くなり国道そして中国自動車道がオーバークロスしていく。谷が狭くなり、谷の中に占める川の割合が多くなってくる。そして西三次のあたりから急に谷が広くなる。三次盆地に入ったのである。家が多くなり町になり三次に到着する。

 三次からは新型のワンマン列車で1両だけの列車である。ロングシートの占める割合が多くなっているため、ボックスは4つしかない。三次からは市街地を通り八次。家が少なくなり川に沿う。広い川と国道184号線、そして芸備線のある谷になったが、それが開けてきて神杉。そして市街地の縁を走り塩町。すぐに福塩線が別れていく。福塩線の方がむしろ直線で進んでいくため、芸備線の方は大きくカーブする。そして橋を渡り、盆地を横切る。いくつか山がありそれに応じていくつかの谷があるが、その中の一つに方向を定めてその谷に入っていく。家がまばらになり田の多い広い谷を少し走り下和知。中国自動車道も少し見える。そして山の中に入っていくがすぐに抜け、中国自動車道と少し間をおいて並行する。そのうち中国自動車道がオーバークロスしていく。広い谷を走り山ノ内。行き違い設備が撤去されているが、そのような駅は多い。同じようなところを走り七塚。このあたりは山が低く、谷は広くて長閑である。それに比べて中部地方は山が険しすぎる。ただし同じ中国山地の中でも、このあと走る伯備線沿線はなぜか険しい。谷が狭くなり備後三日市。ちなみに、計算上、この備後三日市から次の備後庄原の間が、私のJR乗りつぶし60%達成地点となる。実際は分母の計算がキチンとされていないし、それに応じた分子もきちんとしていない。しかし去年の紀勢本線上での50%達成と同じように60%達成地点と決めてしまうことにする。50%達成からほぼ1年で60%達成であり、わりとハイペースな1年であったと思う。北海道へ行ったことと、昨日の乗車が効いている。

 備後三日市から山を登っていく。そして下り坂になり両側に市街地の視界が広がった。その広がったところを強引ではあるが乗りつぶし60%達成地点とすることにした。このように60%達成して、そのまま市街地を走り備後庄原に到着する。反対側のホームに多くの乗客がいた。4両編成の急行「ちどり」が入ってきた。それに乗る乗客であった。備後庄原を出てそのまま谷になり、谷が狭くなる。渓谷のような景色になったがそれも一瞬ですぐに谷が広がった。そう思ったらすぐに渓谷的になる。また谷が広がり、その広がった谷の中で高。同じようにやや広い谷を走る。周りの山は針葉樹中心でやや急である。そして平子。国道183号線と踏切で交差する。谷が狭くなり渓谷のようになったがまた谷が広がり家が多くなり備後西城。駅前には農協の木炭倉庫がある。谷が狭くなり比婆山。そしてまた渓谷的になる。今度は山も急でカーブもあり、本格的な「渓谷」である。そして木次線が合流する。木次線と渓谷を見下ろしながら備後落合駅に入っていく。

 備後落合では1分で新見行きと連絡する。備後落合と新見を直通する列車は1日4往復しかない。そのため、結構ネックになった部分ではある。今はそれでよかったが、そのうち木次線、あるいは三江線、そして姫新線の新見−津山間に乗りに来ることを考えると、かなり苦労するのではないかと思う。

 備後落合から乗った列車は同じように1両の新型ワンマンカーであった。ただしなぜか車掌も乗っている。また、1分で乗り換えだったことと、もともと本数が少なかったこと、あるいはお盆の時期だったことでロングシートに座らざるを得なかった。

 備後落合を出ると、やや広い谷の少し高いところを登っていく。どんどん高度が上がる。山も深くなる。平坦になり山の中に少しだけ家があり道後山。高度を少しだけ上げ、下りになり広い谷に出てくる。集落があり、ライスセンターなどが駅前にあり小奴可。「ライスセンター」という単語も久しぶりに聞いた。さらに下り続ける。田や家がある谷、そして山を通り、時々トンネルの間に渓谷がありながらも内名。水量が少ない渓谷を下り続ける。そして田のあるところに出て備後八幡。渓谷や普通の谷を通り、中国自動車道がオーバークロスしていく。そして市街地になり東城。工場もあり、町らしい。乗客が多くなる。空席も立席もないという状態になる。少し上りになり、広島県から岡山県に入る。そして野馳。ここからは中国自動車道、国道182号線、そしてこの芸備線が川沿いに走っていく。渓谷ではなく普通の谷で、山も今までと変わらない緩やかなところを走っていく。そのようなところを矢神・市岡・坂根と過ぎていく。そして伯備線と合流し備中神代に到着する。久しぶりに架線や電車、特急列車を見る。伯備線に入った瞬間に今までの緩やかな山地から険しい山になってしまった。そして、今までの中途半端な渓谷とうって変わって本格的な渓谷の中を走り出す。そして渓谷の中を走ると、芸備線の列車だけのための布原に到着。ここで備後落合以来はじめて芸備線の列車とすれ違う。そして渓谷の中を走り新見に到着する。

●伯備線(新見−倉敷)及び山陽本線(倉敷−岡山)

 備中神代以降は以前に乗ったことがあり、新見でも一度降りている。また、新見では2分しか時間もなかったので素早く乗り換える。列車は片側4ドアのオールロングシート車であった。これで岡山まで行かなくてはならない。しかも2両しかない。このような列車は何かの間違いかと思ってしまうが、とにかく乗ってしまい、間違いなく目的地へ向かっているので仕方がない。車内をよく見るとどうも普段は福塩線を走っているらしい。どういう経緯でここまで来ているのかよく分からない。

 一度この線には乗っているものの、記憶に薄いので、きちんとメモを取ろうと思ったが、乗車率もかなり高いオールロングシート車ではそれもできない。新見を出るとやや広い谷を走り水田もある。並行する川の川幅も広い。そして石蟹。川を何回か渡りトンネルも通る。川のそばにセメントかコンクリートの工場もある。山もさっきの芸備線とは違って急である----。というところまでで、これ以上メモも取っていない。備中高梁直前で、もう1つの車両は空いているのではないかと思って移動すると、座るところはなかった。そのまま備中高梁でどちらの車両も乗客が多くなり、そのままドアのそばで外を見る。備中高梁前後以外は川沿いで、それが総社の一つ前の豪渓までつづく。備中高梁のあたりは市街地である。

 総社で、以前乗った吉備線に乗り換えようかと思った。吉備線については100%日没後の乗車のため、外の景色はよく分からなかった。それもよかったが、岡山での次に乗る列車の場所取りを考え、そのまま岡山まで行ってしまうことにする。

 次の清音中の前で、信号停車で何度か止まる。事故でもないが、あとで知ったことで山陽本線の一部が雨でストップしたらしく、その影響だと思う。実際今日は、ほとんど雨に当たっていないが、一部地域はすごい雨だったようである。そして、この前開業した井原鉄道が別れていく清音中を過ぎ、倉敷から山陽本線となり岡山に到着する。

●山陽本線(岡山−神戸)及び東海道本線(神戸−大阪)

 岡山で51分の待ち時間がある。しかし、岡山では何度か降りているので、今回は弁当だけを調達して、すぐに乗り換えの列車を待とうと思う。列車を待つホームには弁当が売られていなかったので、四国方面の列車のホームで弁当を購入し、戻る。待っていると、途中の三石まで行く列車が入ってくる。列車が入ってくる直前の「接近音」が、このホームでは「線路は続くよどこまでも」の曲であった。これはホーム毎に違う。後日、あるホームページからその音をすべてダウンロードして聞いてみたが、なかなか面白い。

三石行きの列車が発車したが、ホームの乗客はほとんど減らない。姫路行きを待っているためである。この岡山−相生間は特に列車が少なく、青春18きっぷの時期になるとどうしても少ない列車に乗客が殺到してしまうようである。

 だいぶ経って列車が入ってきた。よく見るとすでに乗客が乗っているのである。わざわざ岡山で待たなくても、倉敷やとにかく岡山の手前で待っていたら確実に座ることができたのである。結局座ることができずにそのまま姫路まで行く。

 姫路からは新快速列車に乗る。この駅も何回か来ていると新快速列車の1両目の停車位置が分かってきたのでそこまで行く。まん中あたりは混んでいても1両目は比較的空いているので座ることができた。ここでようやく岡山駅で購入した弁当を食べることができた。

 そのまま米原まで乗って、急行「きたぐに」を待ってもよかったが生活のリズムが大きく乱れそうなので大阪で一泊することにしている。

●大阪で

 今日もカプセルホテルで宿泊である。これでカプセルホテル3連泊である。今回は風呂もかなりよくて、ゆっくりすることができた。

●大阪−尼崎−大阪−金沢(東海道本線及び北陸本線)

 新快速列車は大阪で多くの乗客が入れ替わる。ということはその前の駅から乗っていて、大阪を通過する場合、降りる乗客が降り、乗る乗客が乗るまでのわずかな時間には確実に座ることができるのである。つまり、大阪から長浜方面へ新快速列車に乗る場合、少なくとも尼崎から乗っていれば、確実に大阪−長浜間を座って過ごすことができるのである。ただし、大阪で乗客が降りた瞬間であっても座席がすべて埋まっていれば別である。

 ということもあり、時間があり、なおかつ周遊券・青春18きっぷなど乗り降り自由なきっぷの場合、一度尼崎まで行き、そこから新快速列車に乗ることにしている。ただし、これで余裕を持つなら30分の時間ロスということになる。これならば、空いている快速あるいは普通列車(時刻表上は普通あるいは緩行列車)に乗ればすむし、その終点(例えば草津)から新快速に乗ればよいということもあるかもしれないが、大阪−長浜間通して乗るとゆっくり眠ることもできるのである。

 前置きが長くなったが、そういう理由で一度尼崎まで行った。当然であるが、到着直前の乗り換え案内では、乗るべき新快速の案内をしていない。当たり前である。そして、何回か乗り換えをしている尼崎駅で、新快速列車の1両目の停車位置まで歩く。長浜で乗り換えることを考えると新快速列車は前であれば前であるほど有利なのである。

 そして、大阪からはめでたく座ることができた。ここからの景色は見慣れているため、ゆっくり眠ることにする。

 長浜で北陸本線にちょうどで接続する1本前(つまり、30分前)の新快速だった。そのため長浜駅では少し余裕があったので、改札を通り外へ出る。この駅も自動改札になっていた。この駅は北陸本線の駅なのか大阪近郊の駅なのかよく分からなくなってきた。どうも北陸のあまり大きくない駅に突然自動改札機が現れたような感じがする。

 長浜からはおなじみの景色を見ながら福井で乗り換え、もっとおなじみの景色を見て金沢に到着した。


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